6時半起床。とにかく寒い。ニュースで言っていた通り、この日から一気に寒くなった。毛布を持ってきて正解だった。空模様は晴れとは言い難かったが、雲自体は多くなかった。阿蘇リベンジ。
◆9月24日 7時00分 阿蘇山A
2日前と同じように山を登っていく。前は霧で全く何も見えなかったが、この日は大丈夫だった。そのまま登っていき、ついに草千里ヶ浜に。今度はしっかりと見えた!2日前の霧で全く何も見えなかったのが嘘かのような景色。もちろん早朝なので若干のもやはあったものの、しっかりとその全貌を見ることができた。馬も
わずかだが、いた。ガイドブック等で見る景色を見ることができて満足。時間が時間だけに、ロープウェイでの観光はあきらめた。
そのまま道なりに走っていき、続いての目的地九重を目指すことに。ついに大分突入。ということで、全県制覇となった。
◆9月24日 9時00分
九重
最初の目的地は九重夢大吊橋。日本で最大の吊橋だそうだ。長さ390m、高さ173m。しかし、こんな吊橋をどうやって作ったんだろうか。高所恐怖症にとっては非常に怖いところ。しかし、入場券を買ってしまったからには渡らねばならない。早朝ということもあり、まだ人はまばら。さぁ、気合いをいれて渡る。ご丁寧に下は格子状になっていて下が見えるという。警備員さんとあいさつしつつ、手すりにつかまり恐る恐る渡る。橋の上からは振動の滝が見える。男滝と女滝の2つ。そんな景色を見つつ、なんとか渡りきった。しかし、渡りきったということは…戻る為にもう一度渡るということ。
渡った先でお土産を買い、アイスを買い少しの時間散策して、いざ、帰路に着く。いつの間にかかなりの人の数。ほとんどが韓国や中国の方々ばかり。再び恐る恐る手すりにつかまりながら渡る。2回目ということで少しは慣れたか。でもやはり怖いものは怖い。そして10分弱後、なんとか渡りきった。日本一の吊橋制覇!
次に向かったのはやまなみ観光牧場というところ。いたって普通の観光牧場でアヒル、牛、孔雀、うさぎ、ブタ、馬、ポニー、ロバ、犬などなど、なんでもござれのフリーダムな牧場。動物たちの写真を撮りながらぐるりと一周した。
続いて、ラベンダー園。もちろんこの季節にラベンダーは咲いていない。しかし、一面のコスモス。きれいだ。展望台みたいなところもあったけれど、さすがにコスモスだけでは少し寂しかった。また、ビニールハウスがあって、その中でもいくらかの花が咲いていた。でも花は外に限る。
そういえば、受付で入場料を払った時におばちゃんが朝採れたてのトマトをくれた。切る?と聞かれたので、せっかくだから丸かじりで。うまい。採れたてはうまいなぁ。塩をちょぴっとかけるとよりおいしい。
九重観光はこれで終わり。続いて向かうは、事前に調べてあった西椎屋の滝。性懲りもなく滝。さぁ、向かうぞと車を走らせていると、看板に天狗の滝なる文字が。せっかくなので寄ることに。
◆9月24日 11時10分 天狗の滝
小さな滝ではあるが、流れる水量が多いので非常に迫力がある。水しぶきも心地よい。天狗の滝の前には天狗のゲタが。昔の言い伝えで悪さをしていた天狗がこの滝に閉じ込められて、いいことをすれば元に戻してやるといったそうな。その為、今でも天狗は人々の願いをかなえ続けているそう。
さて、また道を走らせていると今度は竜門の滝という文字が。ということで、また寄る。
◆9月24日 12時00分 竜門の滝
うーん、滝というよりもダムの一角のような感じか。非常に人工的な感じだった。夏には滝すべりなるものもできるのだそうだ。子供のころに行ったキャンプ場の川を思い出した。
滝がないからなんだか物足りないのだろうか。そして、滝の近くに人がいたのもなんだかなぁと思う。
今度こそ西椎屋の滝へ向かう。場所が山の奥地の為、山道を走る。もう山道には慣れてきた。どんどん人の気配がなくなっていく。そんなところにあった。
◆9月24日 12時35分
西椎屋の滝
日本の滝百選のひとつ。落差86m。駐車場から展望台までは100m。展望台は2つあり、近い方からは滝を上から見ることに。遠い方の展望台はかなりの高低差がある道を進まなければいけない。急な階段を下り、上り、ようやくたどり着いた。ちょっと疲れる。しかし、そこからの景色は素晴らしい!落差が大きく、水量も多く、また近くで見ることができるので迫力満点。今回の旅でダントツ1位の滝だ。お昼と言うことで、太陽も上っているので、さすがにシャッタースピードを遅くした撮影はできなかった。それが残念だ。でもまた九州へ来た時はまた来たいところだ。
西椎屋の滝から離れ、九州最後の目的地である耶馬渓へ向かうことに。その途中、清水瀑園というところがあるみたいなので行ってみた。
◆9月24日 13時15分 清水瀑園
何やら細い道を入っていくと、どんどん森の奥へ。渓流のような感じで水が流れている。奥に行ってみると湧水が。不思議な空間だった。元々は遊歩道などが整備された場所だったらしいが、台風災害で崩れてしまったらしい。それを何とか修復しているのだそうだ。小さいがいくつかの滝があり、奥地の景色はとても良い。そして、何より涼しくて心地よい。なかなか良いところだった。
そこから車を走らせること1時間弱。ついに耶馬渓到着。耶馬渓は、本耶馬渓、裏耶馬渓、深耶馬渓などなど、場所によっていろいろな名前がついている。今回の目的地は深耶馬渓というところ。最終日前日ということで、この日はここで宿をとっている。チェックインまで少し時間があったので、本耶馬渓の方にある青の洞門へ行くことにした。
青の洞門とは、禅海という僧が地元の人々の為に手でトンネルを掘ったと呼ばれる場所。現在はそれを広げて道路となっている。しかし、手掘りとは恐ろしい。その上に連なる競秀峰はとても素晴らしい景色だ。
いい時間となったので深耶馬渓に戻り、宿へ向かうことにした。
◆9月24日 16時00分
耶馬渓
今回の宿は鹿鳴館。1人でお手ごろに泊まれるところ。本日の宿泊客は1人だけだったので貸し切り状態。荷物を置いて、近辺を散策。一目八景と呼ばれる、一か所から八つの景色が見える展望所へ。確かにいくつもの奇岩が見える。こういう景色好き。紅葉の季節になると、より素晴らしい見晴らしになることだろう。
その後、麗谷渓谷自然遊歩道へ。豊の国名水15選にも選ばれている桃源郷だそう。自然林が数多く残っており、とても心地よく散策できる。この遊歩道はかなりの距離あり、どこまで行っても終わりは見えてきそうにない。途中、眼鏡橋のようなものがあり、少し心ひかれた。すでに使われていないもので、こけが生えているのだが、それがまた心を揺さぶる。どこまで行っても、渓谷、渓流。ずっと歩いていたかったが、夕食の時間もあるので戻ることに。
夕食は山菜料理。そして、名物がそばとは知らずに、そばアレルギーですと言ってしまった。そんな注文にも答えてくれた料理は、川魚の焼きや山芋汁など、山の幸を使った料理でとてもおいしく食べることができた。その後、宿のおやっさんが焼酎をおごってくれるとのことで、お湯割りをいただくことに。芋よりもさっぱりした味だった。
また、そのおやっさんがやたらと話好きな人でいろいろな話を聞かせてもらった。耶馬渓は中津市というところにあるのだけど、中津と言えば中津競馬場。すでに廃止となってしまったのが残念だ。おやっさんも少しだけ競馬をするらしく、中津競馬があったころの話をいろいろと聞かせてくれた。
そして、夜もふけたので温泉へ入り、そのまま布団に直行しておやすみなさい。 |